

上岡馬頭観音は古来より「馬の守り神」として厚く信仰されてきた。境内にはサラブレッドやポニーを飼育する「馬頭牧場」があり、馬とのふれあいも楽しめる。
園内ウォッチング
・馬頭観音堂と馬頭牧場

馬頭観音はその名の通り、頭上にその広大な力の象徴である「馬」を戴く観音様。その姿からわが国では「馬の守り神」としても厚く信仰されてきた。馬は農家武家ともに農耕や交通などをサポートしてくれる大事な動物であり、大切な家族の一員でもあった。
現在では自動車や農機具などの発達により、昔ほど身近な存在ではなくなってしまったが、今も農家や競馬、乗馬関係者など多くの人々に信仰され、また「現代の馬=自動車」ということで交通安全の神様としても信仰されている。「馬体安全」の御利益表記もここならでは。他にも「乳牛安全」もあり、家畜全体の守り神でもあるようだ。



馬頭観音堂。鎌倉時代の創建で、坂上田村麻呂や平氏、源氏、奥州藤原氏らの武家に信仰された馬頭観音像を祀っているという。現在の観音堂は大正時代の再建。屋根や柱に馬の姿がほどこされている。瓦もびっちり「馬」印〜〜ッ!



堂内や境内には多くの奉納された絵馬や幟があり、厚い信仰の歴史を感じさせる。絵や彫刻など様々な姿に描かれた馬たちを見るのも面白い。ほんと馬は人々とともに生きてきたんだな〜と実感。



さらに馬を身近に感じられるのがこちら馬頭牧場。な、な、な、なんとお寺に本物の馬が〜〜〜っ!!
牧場で馬の守り神として馬頭観音がまつられているのは見たことがあるが、お寺の境内に牧場があるのは初めてだ〜!
本物の馬と慣れ親しんでさらに馬を身近に感じてもらい、馬とのふれあいを通じて子どもたちに命の大切さを知ってもらおうと平成十四年に開設したそうである。うーん、素晴らしい〜〜!



牧場にはサラブレッドとポニーがいて、みんな人なつっこい子たちばかり。タテガミをなでてあげると、なんだか気持ちよさそうに目を細めてすり寄ってくる。カワイイ〜ッ。ほんとキミらは昔からボクらの友達、家族だったんだよね〜。


馬頭牧場は近隣の方たちにも人気のスポットで、この日もたくさんの人が馬たちに会いにきていた。希望すれば子ども達は馬にも乗せてもらえる。ちょっと大きくてビックリしちゃうかもしれないけど、怖がらなくていいよ。馬たちはみんなやさしいんだから〜!


管理人さんに水浴びさせてもらって、気持ちよさそう〜〜♪
丁寧にブラッシングしながら「この子たち、とってもかわいいでしょ」と話す管理人さんは、とっても愛情に満ちあふれている。そして管理人さんを見つめる馬の瞳もとてもやさしい。
忘れかけていた人と馬との原風景がここにある。
(2008年5月)

