

八戸・種差海岸の蕪島に鎮座する蕪嶋神社。島一帯はウミネコの大繁殖地として天然記念物に指定されており、毎年春に数万羽のウミネコが飛来し、子育てが終わる夏まで、島全体がウミネコで埋めつくされる。
自然ウォッチング
・ウミネコ繁殖地

どひゃ〜〜!島を埋めつくすウミネコの群れ!
私が訪れたのは六月。とくに五月中旬くらいから六月にかけては卵がいっせいに孵化し、今、蕪島は一番すごいことになっているのだ。ひっきりなしにウミネコが島の周囲を旋空し、それとともに頭上から降りそそぎまくる白いフン・・・、「スペランカー」なら即ゲームオーバ――!
またビジュアルもすごいが、サウンドもすごい。なんてったって数万羽によるニャーニャーの大合唱。島が揺れている〜〜〜っ!

さてその蕪島に鎮座するのが蕪嶋神社。蕪島はウミネコの繁殖地として保護されて、立ち入り禁止の柵で囲まれているが、この蕪嶋神社だけはお参りすることができる。


境内はもちろんこの通りウミネコだらけ〜。人間が近づいても逃げる気配もなく、ゆうゆうと歩いている。いや逆に、人間が柵に囲まれた中をおそるおそる歩き、ウミネコたちはそれを観察して楽しんでいるかのよう。頭上にもウミネコがビュンビュン!うひゃ〜、狛犬もホワイトコーティングされちゃってるよ〜!
でも大丈夫。入口には参拝者用の「フンよけ」の傘が用意されているので、ご安心を。


神社といえば鳩がつきものだが、ここでは全部ウミネコ。境内にはいたるところにウミネコの姿がデザインされている。ウミネコは魚群の位置を教えてくれることから、八戸の漁師達に神の使いとして大事にされてきたそうである。まさにこの地ではずっと人間とウミネコが共に生きてきたのだ。
神社の裏手には人間完全立ち入り禁止のウミネコの楽園が広がっている。


親鳥に交じってヒナの姿も見える。ヒナのピヨピヨと親鳥に甘える仕草が愛らしいウミネコ親子。白とグレーのシャープなスタイルの親鳥と違い、ヒナは茶色のフワフワ毛のボテッとした、いわゆる「ブサカワイイ」系。(笑)
でもヒナの成長は早く、このフワフワ毛のかわいい姿が見られるのはほんのわずか。フワフワ毛は羽へと生え変わり、一ヶ月でまだ羽は茶色いが親鳥と同じ大きさの若鳥に育ち(親鳥と同じ色の羽になるのは三年かかるらしい)、巣立っていく。この日も早めに生まれたヒナはすでに親鳥ほどの大きさとなっていた。しかし成長するまでに様々な困難によって命を落としてしまうヒナも多いらしい。
この仲むつまじい親子が無事に成長しますように。
まんじまるCHECK!
ウミネコの群れが滞在する時期は毎年春から夏。とくにヒナのかわいい姿が見れる五月中旬から六月くらいがオススメ。普段は鋭い目つきのウミネコもヒナの前ではとっても優しい親鳥の顔に。
ウミネコの大群にはちょっとビビってしまうが、とくに何もしなければ襲ってくることはない。フンもけっこう避けて落としてくれてるようだ。(でもモロ直撃してる人もいたけどね(笑)見学の際はそっと静かにどうぞ。 (2006年6月)

